
こんにちは。nakaです。
前回は第15回企画展「文化としてのお化粧品」をご紹介しました。
今回は2019年4月~5月に開催した、第16回企画展「昭和メイクの移ろい ―白粉(おしろい)からファンデーションへ―」をご紹介いたします。

日本のメイクは1940年代を境に大きな進化を遂げました。
ベースメイクは水溶性の白粉から油性のファンデーションへと移り変わり、アイシャドウ等のアイメイクがひろく受け入れられていきます。
同時に、それまで身だしなみとされていたメイクが個性を活かす個性美へ、そして自己表現であるファッションの一部へと変化していきました。
展示では激動の時代である昭和期に、近代メイクから現代メイクへと色あざやかに花開いた「昭和メイク」の流行と移り変わりを紹介しました。

コーナーを1920~30年代(戦前)、1940年代(戦中)、1950~70年代(戦後)と、大きく3つに分けました。
戦前に12色もあったはき白粉(今のフェイスパウダーのようなもの)や、戦中に資材不足で陶器製の容器になった化粧品。
戦後にMARY QUANTが日本に上陸した当時の化粧品など、幅広い年代の化粧品を一堂に展示しました。
(協力:株式会社 マリークヮント コスメチックス)
更に詳しく知りたい!という方は、こちらをクリックしてブックレットをご覧ください。
メインビジュアルとして使用したデザインは、雑誌の裏表紙広告(『演藝画報 九月號』第二十二年・第九号、昭和3年、演藝画報社)が元になっています。
昭和初期に中山太陽堂に所属していた水谷仲吉(みずたになかきち)が描きました。
メインビジュアルをよく見ると、右下に「NaKa.」とサインが入っているので、探してみてください。
先月よりスタートした、企画展のブックレットバックナンバー公開を記念して、企画展を振り返ってきました。
次回は第17回企画展「コスメチックス広告 ―広告にみる大正ロマンと昭和モダン―」を開催予定です。
会期が決定しましたら、またこちらでお知らせいたします!
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\企画展ブックレットバックナンバーの公開を始めました!/
公式サイトのミュージアムページ内、展示のご案内コーナーよりご覧いただけます。
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