
こんにちは。nakaです。
先日ご案内した企画展ブックレットのバックナンバーの公開を始めました。
公式サイトのミュージアムページ内、展示のご案内コーナーよりご覧いただけます。
その中でも今回は2016年4月~5月に開催した、第13回企画展「“素顔の美を増す”化粧品 ―中山太陽堂にみる商品戦略―」をご紹介いたします。

クラブ洗粉(あらいこ)はクラブコスメチックスの第一号商品として、明治39年の発売より、今年で115年目を迎えた粉末の洗顔料です。
「湯屋(風呂屋)の前を通るとクラブ洗粉のにおいがする」と言われた程に大ヒットし、発売より約1年間で400万個を売り上げ、当社の土台を築きます。
そのクラブ洗粉発売110周年を記念し、展示ではその大ヒットした理由を中心に紹介しました。

ようやく全国に鉄道が走り始め、百貨店が誕生し始めたような、現在のようにスマートフォンもネット通販もない時代において、どのようにして売り上げたのでしょうか?
そこには、創業者である中山太一の確かな思いと商品戦略がありました。
「眞實(しんじつ)の言語は迅速に傳播(でんぱ)し 優良の商品は直(じき)に販路を擴大(かくだい)す」と、中山太一は自身の思いを商品パッケージに刻みます。
「本当に品質の良い商品をつくり真実を広告にすれば、すぐに売り広まる」と考え、自信をもっておすすめできる良質な商品にこだわります。
商品の発売後も積極的に品質改良を繰り返し、常に進化させていきました。
更に詳しく知りたい!という方は、こちらをクリックしてブックレットをご覧ください。
メインビジュアルとして使用した椿のデザインは、昭和初期に発売したクラブ洗粉のパッケージデザインが元になっています。
ブックレット中の3ヶ所に当時の商品を掲載していますので、探してみてください。
次回は、第14回企画展「人によりそう ―中山太陽堂にみる販売促進・営業活動―」をご紹介いたします。
お楽しみに!